ソロモン人はNo Coconut No Life
ソロモン人はNo Coconut No Lifeです。
これは決して言い過ぎではありません。
「おれココナッツ嫌いなんだよね」なんてソロモン人は聞いたことがありません。
そんなソロモン人がいたのならば、日本人が「おれ醤油嫌いなんだよね」と言っているようなものです。(ココナッツを醤油に差し替えたのが適切かどうかはわかりませんが…。)
まず第一にココナッツジュースをよく飲みます。
暑いソロモンでは、水分補給は大事!こんな風に道端で気軽に買っていただけます。
日本に一定数いるのではないかと思われる「おれココナッツ嫌いなんだよね」というみなさま、日本でパック売りされているジュースとは全然違う味がしますので、ソロモンにお越しの際は固定観念を捨ててぜひお試しください!
3ソロモンドル(約40円)くらいですので、現地ではペットボトル入りの500mlの水と同じくらいです。
ココナッツジュースを飲み終わった後、ソロモン人はナイフでぱこんと割って、中に入っているゼリーのような(でもゼリーより固め)フルーツを食べたりもします。これも美味しいのでオススメではありますが、案外オイル分が多いため胸焼けに注意です。
それからもちろん、ココナッツミルクですね!料理によく使います。
魚や野菜をココナッツミルクスープにしたり、
主食の米や芋をココナッツミルクで炊くこともあります。
ソロモン人にとってココナッツは、むしろ食生活を越えて生活必需品でもあります。
近年世界中で注目されていたココナッツオイルは、ソロモンでは各家庭に必ずあります。オイルはあまり食べられることはなく、ボディオイルかヘアオイルとして使用されます。
化粧品をたくさん持たないソロモン 人女性にとっては、「全身これ一本!」みたいな感じです。
さらには、薬的な役割としても使われます。
「蚊に喰われた」と言えば「ココナッツオイルを塗れ」と言われ、
「喉が痛い」と言っても、「喉にココナッツオイルを塗れ」と言われます。
なんでもココナッツ塗れば良いと思って!と思ったりもしますが、
虫刺されのかゆみ対策には意外と効き目があり、住んでいた当時は重宝しました。
「そんなことにまで?」と驚いたのは、シラミ退治です。
ソロモン人は頭にシラミがいると発覚すれば、ココナッツミルクを頭全体に塗布し、タオルを巻いて2時間置くのだそうです。それで洗い流せば、シラミは死んでいるとのこと。
これに関しては本当かどうかわかりません。
でも、日本で植物についた害虫の退治に牛乳を使うという話を聞いたことがあります。牛乳が虫に膜を張り、虫を窒息させてしまうのだそうです。
この原理でココナッツミルクもシラミを窒息させてしまうのだとすると、ソロモン人の昔ながらの知恵のようなものも、案外あなどれないかもしれませんね!
(文・早水綾野)