オセアニアが湧く!パシフィックゲームズって何!?ーホニアラ開催の裏話ー
2021年、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されました。
残念ながら当日は無観客での開催が多かったですが、記憶に残るイベントになりましたね!
オリンピックが東京に決まった2013年9月、日本中が盛り上がりましたよね!
他の候補地、トルコのイスタンブール、スペインのマドリードを制して、決定した瞬間のIOC前会長ジャック・ロゲ氏の「トーキョー」は覚えていますか?
あの時からオリンピックの開催に向けて日本全体が準備を進めました。
実は今のソロモン諸島はそんな状況なのです!
今日は、ソロモン諸島での開催が決まったパシフィックゲームズ2023 ホニアラ大会を紹介します!
パシフィックゲームズとは?
まず、パシフィックゲームズとは何のことでしょうか?
とにかくオセアニア中が盛り上がる、オセアニア版オリンピックと思って頂ければ大体合っています!(正確にはオセアニア+オーストラリア、ニュージーランドが参加しています。)
以前パシフィックゲームズについて解説した記事がありますので、気になる方はこちらもご覧ください!
開催決定までのドラマ
2015年7月、パシフィックゲームズ評議会(PGC)は総会で、パシフィックゲームズの2023年大会の開催地の入札を発表しました。それから6か月間の入札期間があり、2016年の年明けに締め切られ、開催国の検討がスタートしました。ソロモン諸島と同じように入札を目指したのは、フランス領ポリネシアのタヒチ島でした。
ライバルのタヒチは、前回大会の入札へ参加しており、その時は負けてしまったので、今回は入札できるだろう、と思われていました。そんな強敵タヒチとソロモン諸島は大会の開催を巡って争うことになりました。
入札は、PGCに加盟する22の連盟の投票によって決まります。2016年の年明けの締切からスタートした検討は、2016年5月に最終決戦を迎えます。最終決戦は、バヌアツで行われたPGCの年次総会での最終プレゼンテーションとなりました。
ソロモン諸島が入札に参加する上で最も懸念されていたのは、議会での反対でした。
しかし、ソガバレ首相は、与野党をまとめ、今回のプロジェクトへ国として財政支援を行うこと、PGCの年次総会へ参加するために議会の特別延期を決めることができ、万全の体制でバヌアツの年次総会へ参加しました。
最終プレゼンに、ソロモン諸島からはソガバレ首相が参加しました。
迎えた入札の発表…。
ソロモン諸島に決まりました!
当時有力と考えられていたタヒチを破り、ソロモン諸島での開催が決まりました!
投票は数票の僅差だったと伝えられています。
開催に向けて準備中!
開催が決まったソロモン諸島には、まだ大きなスポーツ大会を開催できるほどの施設がありません。そのため、各地では急ピッチで建設が進んでいます。そのうちの一つをご紹介しますね!
新国立競技場
新たに5つのスポーツ施設から構成される大きなスポーツセンターが誕生します。
ここでは、開催予定の24種目の内、10種目が行われます。開閉会式もここで開かれる予定で、今回の大会のメイン会場になると予想されます!!
完成が待ち遠しいですね!!無事竣工した時には、皆さんにお知らせします!
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参考文献
・大会の計画書
https://www.solomonchamber.com.sb/media/1723/sol2023-update.pdf
・当時の記事
Tahiti will be "difficult" to beat in race to host 2023 Pacific Games, Fiji warned
Solomon Islands to challenge Tahiti for right to host 2023 Pacific Games
Solomon Islands awarded 2023 Pacific Games
(文章:井澤大樹)