ソロモン諸島政府観光局ブログ

ソロモン諸島政府観光局日本事務所が運営する公式ブログです。

ソロモン諸島とオリンピック

こんにちは。ソロモン2020応援団です。

政府観光局様のブログをお借りしてTOKYO2020に参加するソロモン諸島チーム応援のための記事を書かせていただいています。第二回の今回はソロモン諸島とオリンピックについてご紹介します。

ソロモン諸島が独立したのは1978年。初めてオリンピックに参加したのは1984年のロサンゼルス五輪の時でした。出場したのは陸上男子の100mと800m、そしてウェイトリフティング男子軽量級の3種目。特に男子100mでは優勝したカール・ルイス選手とわずか1.58秒の差で、惜しくも予選敗退でした(すいませんボケました)。以来、毎回2~4名の選手が出場、今回の東京五輪でちょうど10回目の参加になります。

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1984年ロサンゼルス・オリンピック開会式(ソロモン諸島初出場)


これまで出場した競技は、陸上、ウェイトリフティング、柔道、ボクシング、アーチェリーの5競技。正直なところ、オリンピック種目でのソロモン諸島の競技レベルはまだまだ世界トップクラスには至っておらず、これまでの最高位はウェイトリフティングで獲得した12位。ほとんどの場合は「参加することに意義がある」級の水準です。

(ちなみに国民的スポーツはサッカーです。オセアニア地区ではなかなかの強豪で、サッカーではまだワールドカップ出場はありませんが、フットサルとビーチサッカーでは予選を勝ち抜き何度もワールドカップ出場権を獲得しています。今秋開催予定のフットサルワールドカップにもオセアニア代表として2大会連続の出場が決まっています)

サッカーを除くと、いずれの競技団体もそのほとんどが職員給与すら捻出することもできないレベルで、志をもったボランティアたちが手弁当で練習場を手配し、コーチングを行い、競技会の世話をするという形で運営されています。当然、選手たちの練習環境も決して満足のいくものではなく、様々な伝手をたどって海外で練習をしたり競技会に参加したりしています。

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2016年リオデジャネイロ・オリンピック開会式の入場行進


そんな中で今回出場を勝ち取った3選手(女子マラソン、競泳男子100m自由形、ウェイトリフティング女子55kg級)もまた、「目標は自己ベスト記録の更新」といういずれも控えめなところに設定しています。正直なところメダル争いからはかなり遠いところにいますが、自己ベスト記録を出すためには、初めての、言葉も通じない異国で、不安を感じることなく競技に集中してもらうことが大切。

新型コロナ禍の中での大会開催は、選手にとって決して最良の環境とは言えません。ソロモン諸島政府は国内での新型コロナ感染防止のために厳しい渡航規制を敷いており(現在国内感染者は7週間ゼロの状態を維持しています)、選手たちは五輪後に帰国すると3週間隔離施設に閉じ込められ、ほぼ一切の外界とは接触ができない環境に置かれます。それでも三選手とも東京行きを楽しみに練習に励んでいるとのこと。

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今回も出場するシャロン・フィリスア選手の姿も見えます


「東京に行ってよかった」と笑顔で振り返ってもらえるよう、ぜひみんなでソロモン選手団を応援しましょう。

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(ソロモン2020応援団 文責:垣永亮平)

画像出典:YouTube/
https://www.youtube.com/watch?v=qyH7UOXNIJE
https://www.youtube.com/watch?v=N_qXm9HY9Ro