ソロモン諸島政府観光局ブログ

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インタビュー企画(1)後編【ソロモンのおすすめの秘境:ティアロ湾とアレアレ】

こんにちは。

 

今回はJICAコミュニティ主体の沿岸資源管理(CBRM:Community-based Resource Management)・利用による生活向上のためのアドバイザーを担当されている、アイ・シー・ネット株式会社シニアコンサルタント飯沼光生さんにインタビューさせていただきました。前回はプログラムのご紹介をいただきましたが今回は主にソロモン諸島の観光地についてお話いただきました。

 

前編はこちら:https://visitsolomons.hatenablog.jp/entry/2020/05/20/175259

 

※なお、インタビューはオンラインにて行われました。また、敬称は省略させていただいています。

 

目次

  1. ティアロ湾
  2. ソロモンの魅力
  3. アレアレ
  4. ソロモン料理
  5. 最後に

 

1. ティアロ湾

早水:いただいたお写真でティアロ湾のローカルダンスがあったのですが、これは現地に行った際に特別に見せていただいたものなんですか。

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ティアロ湾のローカルダンス

飯沼:JICAのミッションが来た時とバヌアツからお客さんが来た時にダンスを披露してもらえたんですね。JICAの関係者の方から、ティアロ湾のコミュニティもホニアラから2、3時間ほどで行けるのでティアロ湾のダンスも観光化もしたいという希望もあり、漁業省その支援もできるか模索中です。 

早水:では、近い将来観光客がティアロ湾に行けばこのダンスが見れるかもしれないということですか。

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ティアロ湾のローカルダンス

飯沼:そうですね。ティアロ湾の方々は漁業省のプログラムで海洋資源を保護しており、サンゴ礁も残っていて非常に綺麗なんですよ。しかし観光客がきておらずそれが活用できていないので少しでも観光客が訪れられるようなパッケージができたら良いなと話しています。問題は今ティアロ湾まで電話がつながっておらず、ホニアラから直接連絡取れないんですよね…。電話回線が改善されれば近い将来観光地にできると思います。そう遠い未来ではないと思うので、今のうちから準備したりおもてなしのシミュレーションなどを進めていくべきかなと思っています。


2. ソロモンの魅力

早水:ありがとうございます。話は変わってしまうのですが、ソロモン諸島の魅力についてお伺いしていきます。飯沼さんが思うソロモン諸島の魅力や飯沼さんのお好きなソロモン諸島はどんなところなのでしょうか。

飯沼:ソロモンはシンプルですよね。シンプルな生活とシンプルな考え方が私はすごく好きです。あまり難しいことを考えなくて良いですからね。また人々は楽しくやろうという前向きな姿勢だったりホスピタリティがあります。こういう姿勢は観光にうまく使えるのではないかなと思っています。あと隣国と比べると比較的安全ですね。これもすごい良い点だと思います。

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ティアロ湾の夕焼け

 

3. アレアレ
早水:訪れていちばん良かった場所はどこですか。

飯沼:調査で南マライタ、アレアレに行きましたが、ここはあまり人が訪れない場所なので、手つかずの自然が残っているんですよね。景色が非常に綺麗なので、おすすめの秘境といえるのではないでしょうか。

早水:私自身はアレアレに行ったことないのですが、マライタ州アレアレはどういった景色なのですか。

飯沼:アレアレの西側はラグーンが広がっていて同じマライタ州のアウキの方まで繋がっているんですよ。東側はマングローブがずっと広がっていて見事です。ただアクセスがまだまだ発展途中なんですよね。マライタ州はアウキの方、北マライタ中心で色々なプログラムを進めていたのです。南マライタはもともと省庁のプログラムもなかったので、開発をやらないかという話になりまして、それからちょうど去年か一昨年にパラシの空港(近くの空港)が空いたこともあり、それだったらJICAのプログラムを実行する最初の場所にしましょうってことになったのです。実はこれを決める際に(前例がないことから)現地情報が足りなかったため、実行可能かどうかJICA内でも協議があったのですが、どの団体も支援してないからあえて私たちが先行するのが良いのではないかというのでここに決まりました。実際、非常に喜ばれていますね。確かにまだまだ観光地としては完全に発展しきっていないのですが、それが逆に良いのではないでしょうか。パラシなどの地方空港はついても最寄の町まで公共交通手段がないのですが、これが改善されればより利用しやすくなるのではないでしょうか。


4. ソロモン料理

早水:ソロモンのローカルの食事はいかがでしたか。

飯沼:はい、いつも食べます。田舎に行くとローカルフードが多いですしね。

早水:日本人からは賛否両論あると思うのですがいかがでしょうか。

飯沼:そうなんですか。確かに人それぞれだと思うのですが、私はシンプルで好きです(笑)。味付けもほとんど塩ですよね。

早水:特に美味しかった料理などはありますか。

飯沼:私が大好きなのは魚をココナッツミルクで炊いたミルキーフィッシュです。大洋州ならではの料理だと思います。それからキャッサバのプディングもおいしいですよね。

 


早水:ローカル料理が食べられるか心配、という観光客の方でも安心していけるレストランなどはありますか?

飯沼:最近東南アジア系のレストランも増えてきたんですよね。一つはGround Town近くにある、フィリピン人経営のNoodle Houseとかですね。カツカレーなど日本料理も出すところなんですよね。あとはホニアラ中央市場向かいにインドカレーとピザの店ができてて非常に美味しかったですね。


5. 最後に

早水:ありがとうございます。私が用意した質問は以上となります。私がソロモン諸島に居たのも数年前のことなので、今日飯沼さんから新しい情報をいただけてありがたかったです。


飯沼ホニアラは最近すごい勢いで変化していますからね。どんどんが新しい建物が建って、街の様子が変わっていっています。ソロモン諸島がより良い方向へ発展していくのが非常に楽しみです。


早水:そうですね。本日は本当にありがとうございました。

 

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ティアロ湾の夕焼け

 

以前のブログ記事にも出てきたのですが、アレアレの風景のお話や、ミルキーフィッシュのお話を聞けて良かったです。また、まだまだ発展していくソロモン諸島の最前線のお話ありがとうございました。

 

 

 

(インタビュー/早水綾野、馬場千智)