ソロモン人ってどんな人々?
こんにちは!ソロモン諸島政府観光局にて、ソロモンの魅力を伝えるお手伝いをさせていただいている早水綾野と申します。私は2012年~14年まで青年海外協力隊として、ソロモン諸島に滞在をしていました。
多くの隊員がそうであるように、私も一度も訪れたことがない国に派遣となり、ソロモンへ降り立ったその日から、2年という短くない期間を過ごしました。
実はエチオピアを希望していたのですが(笑)、今ではJICAがエチオピアではなくソロモン諸島行きのチャンスをくれたことに、感謝しています。
ソロモンは本当に素敵な国です。お伝えしたい魅力はたくさんありますが、1つあげるならば、やはりその国民性ではないでしょうか。
ソロモン人は、穏やかで、誰に対しても平等で、そしてソロモンのことが好きです。
誰に対しても平等というのは、外国人に対しても平等ということです。
例えばマーケットに買い物に行ったとき、よく海外でありがちな「外国人だから高額をふっかけられる」というようなことは、ソロモンでは基本的にありません。
外国人に対しても、通常価格を提示してくれますし、「ソロモンのゲストだから」とサービスしてくれるようなことさえあります。
ソロモン人がソロモンのことが好き、というのは当たり前のことに感じるでしょうか。
私は海外にいくつかの滞在経験がありますが、日本人だと言うと、「お金持ちでいいな」と羨ましがられたり、「自分も日本に生まれたかった」と言われるようなことさえありました。
しかし、ソロモンではよく「ソロモンいいだろう?海もあって、緑もあって、ごはんも美味しい。」と、自国の魅力を語る人に多く出会うことがあったのです。
ソロモンのGDPは世界178位であり、経済的な指標でみると成績の悪い国です。
それにも関わらず、私はソロモン人が「自分たちは貧しい」とさげすむような様子を見たことがありません。
近年、「経済的な指標だけでは人々の幸せを測れない」ということは、ブータンの国民総幸福量(GNH)が話題になったことも手伝って、世界中の人々が考えさせられているテーマかと思います。
人々の幸福度を測る指標はいくつかありますが、国民純粋幸福度という指標のランキングでは、ソロモンのお隣フィジーが1位の常連となっています。ソロモンも「国民の幸せ」を測ったとき、フィジーと同じような要素を持っているのではないかと思います。
ちなみにソロモンは何位だろう?と調べてみたところ、なんと調査対象国に入っていませんでした。そんな穴場的なところも、ソロモンの魅力の1つと言えるかもしれません...。
なかなか情報が出回っていないソロモンについて、今後とも観光局の仲間と綴っていきたいと思いますので、ぜひともおつきあいいただけますと幸いです。
(文/早水 綾野)