ガダルカナル島、陸路で行ける最東端までの旅
こんにちは!今回はソロモン諸島で経験した中でも、いちばんハラハラした”移動”についてお話します。
ガダルカナル島は大きさでいうと千葉くらい。容易に移動ができそうですが、実際そんなことありません。ホニアラから西と東へ伸びる道路は途中で切れるので、そこからはボートでないと移動できなくなります。
今回は東側の道路を突き進んだ最後の地点、アオラ村まで移動したときのエピソードをご紹介します。
ホニアラを出発して、コプラのプランテーションも通り過ぎると、こんな風景になってきます。道はすでに砂利道になっていますが、余裕です。
もうちょっと経ちますと、このように鬱蒼とした山道になってきます。
ちなみにソロモン諸島が属するメラネシア地域の「メラ」はギリシャ語で「黒い」という意味。人々の肌が黒いからという説と、ジャングルが鬱蒼としているからという説がありますが、この風景を見て後者も納得。
しばらくして、坂道の登り、前を走っていたトラックがスタックしてしまいました!
でも大丈夫。こんなときは荷台に乗っている乗客がみんな降りて、常備している縄をトラックにくくりつけ、引っ張ります。
ちなみにソロモン諸島では、トラックの荷台に人がたくさん乗っていることは日常です。トラックがバスのように運行していたりもします。ジャングルの中を走るトラックの荷台は、とっても気持ちいいですよ。
なんとか順調に走り出したと思ったら、今度は...川?
橋ないけど?とつっこむ間もなく、
ドライバーは「よっしゃ」と気合を入れ、ギアを変えて川に突っ込んでいきました。
川を車で走って渡る国もあるのですね。
ドキドキしながらも撮影...
してたらまたスタックしてしまいました…!
今度は近くで遊んでいた子どもたちが集合、手伝ってくれました。
(子どもにこんなことをさせてごめんなさい、でもみなさん慣れているようではありました。)
文字通り山あり谷ありの移動を経て、アオラ村に到着。伝わるかわかりませんが、道が切れました。
ここまでホニアラからおおよそ50kmくらいの道のりでした。
こちらのアオラ村、英領地だった頃にはなんと郵便局があったのだそうです。
今ではその頃の面影はなかなか感じられませんが...。
観光地の眩しいタイーコイズブルーの海とは違いますが、
この静かな海も、それはそれで素敵でした。
最後に一点申し添えますと、アオラ村は観光地ではなく、
普通の観光でここまでの悪路を通ることはありません。
ロックダウンが解除された後には、安心してソロモン諸島へお越しくださいね。
(文・早水綾野)